僕は僕

長らくギフテッドという言葉と共に語られる”才能”に振り回され、なかなか自分自身のこともぼんちゃんのことも「そうである」とは言い難いと感じていました。
改めて
の記事をいくつか読み、わぁぁああ!と、涙ぐんだり笑ってしまったり。

一つ前の日記で私は美しいものが好き、などと書いていますが、なぜか飛行機が大好きで、特に飛行機事故については細かく知りたい・もっと勉強ができていたらNTSB(アメリカの国家運輸安全委員会)のメンバーになりたかった、というくらいです。
日航機墜落事故について同年代の多くが「圧力隔壁」や「尻もち事故」というキーワードに対して興味を持っていないというのも、わかってはいても驚いたりして。
また、宇宙開発も大好きで、ロシアの宇宙船ソユーズは乗り心地を想像しただけでゾクゾクします。
環境汚染や食品のリスクなども興味深く、ほかにもいろいろあるのですが、どれ一つ取っても”専門家”でないところが残念なところ。
ぼんちゃんは一体何に興味があるんだろう?
海洋生物、ロック、ギリシャ神話、料理、今のところそんな具合です。
親子といえど当然ながら興味の対象は異なり、ぼんちゃんは飛行機やら宇宙は全く好きではありません。

しかし、先日二人同時に見入ってしまった番組がありました。
それはこちら。

研修医三人にベテランの医師、なんだかDr.Houseみたいです。
ホワイトボードに思いつく限りの病名を書き出し、患者に当てはまる症状・当てはまらない症状を検討し、患者の状態や家族の証言などから病気を推理し、検査方法や処置を決定していく、という番組。

最後にベテラン医師が研修医たちに

「目の前の患者さんがもし自分の家族だったら、決して最後まで諦めませんよね?救急の現場でできることは限られていますが、”諦めない”ということが大事です」

とお話され、番組終了となりました。

そこでぼんちゃんがハァと安堵のため息をつき(患者さんの病名が確定し、一命を取りとめた)、

「僕は何の役にも立てないよ!血を見ることができないから医者になることすらできない」

と、医師の言葉に熱くなりながらも自分の不甲斐なさを感じたようで、涙ぐんでいました。

(いや、それよりまず勉強してないと医師は無理^_^;)
とも思いましたが、ぼんちゃんのピュアな心がかわいくて。

ぼんちゃんも勉強しなければなりたい者にはなれない、というのは理解はしているのです。
が、今は漠然としすぎていて、どこから手をつけて良いのかわからないのでしょう。
今はフリースクールでギターだけでなくドラムも習い始めたぼんちゃん。
そして、ギリシア・ローマ古典文学の先生の講義を受講することにも意欲を示しています。
実際に先生に会い、体験を通して自分に必要なことがなんなのかわかる日がくるといいなと思いました。

***

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小説の中に登場する料理やお菓子を作るのも楽しいです。

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# by icecream07 | 2017-07-28 12:10 | ギフテッド/2E | Comments(6)

私のことなど

発達障害とギフテッドについて考えていて、ふと思ったことがありました。
実は私はぼんちゃんを産んだあとに頭が混乱してしまい、抑うつの状態になってしまった時期があります。
パニック発作が出てしまったのもぼんちゃんが2才になる頃。
しかし子供の成長は待ったなし、なんとか生活を維持しなければと、精神科を訪れました。
そこで若い男性医師と話をして、なぜか知能検査を受けることになりました。
たぶん、私の言動から発達障害だと思ったんでしょうね。
で、結果、
「あなた発達障害だから治らないよ。僕は3月で異動だから、今後どうするかは自分で決めてね〜」
と言われたのです。
前々から自分のことを周りとは少し違う(馴染めない)と思っていたので、私はやはり発達障害だったのかと納得したものの、このまま抑うつの状態が続いたらマズイと考え、いろいろと調べ、都内の病院で徹底的に治療をすることに決めました。
(発達障害だからこの状態が治らないということはないだろうと、一縷の望みをかけて。私は転換性障害=ヒステリーを患うまで悪化してしまい、脚が動かなくなったり腰痛で歩けなくなったり、当時は散々でした)

都内の病院の医師は動機づけ面接の専門医。
動機づけ面接法とはこんなものらしいです。

そこで私は一年ほど入院・通院治療をしたのですが、半年ほど経った頃、”お母さん”のような医師に、
「以前の病院で発達障害と言われたのですが、その対処としてはどうしたら良いのでしょうか」
と相談をしたら、先生が笑って、
「あなたはただのうっかり者よ。障害というようなレベルじゃないから」
と言われ、その時は目の前の治療に専念することにしつつも、心のどこかで、
(では私は一体何者なんだろう?)
という問いが続いていました。

ぼんちゃんと国立科学博物館や水族館など激しく通っていたのはその頃(ぼんちゃん3才)です。
ぼんちゃんは恐竜だけでなく生物全般に興味を持ち、また、様々な怪獣が登場するウルトラマンが大好きで、ふる〜いもの(タロウとか)から新しいものまでよく観ていました。

話が逸れましたが、ある日ストンと”生きるとは何か”ということが腑に落ち、自宅へ戻ることを決断できるまで回復したことに自分でも気づきました。
(きっと動機づけがうまくいったのでしょうね)

しばらく元気に暮らし、ぼんちゃんも幼稚園の年中さんから通うか保育園かと悩んでいた6年前の3月。
東日本大震災が起こりました。
最初はまだ良かったものの、私は日増しに調子が悪くなり、3〜4ヶ月後、特大級のパニック発作に見舞われたのです…

仕方なし、近所の精神科に救急で診てもらい、しばらくまた通うことになりました。
私は再度、
「やっぱり発達障害だから調子を崩しやすいのかもしれない」
と思うようになっていました。
そこで再検査をすることになったのですが、

「障害ではありません」

という結果が出たのです。

しかし!!

その後ぼんちゃんにアスペルガー症候群(現:広汎性発達障害)の診断が下り、ぼんちゃん医師からも、
「子供がそうである場合、親も傾向はあるから。お母さんも発達凸凹」
と言われ、妙に納得していました。


が。


精神科医によって全く違う診断、これは怖いことでもあるなと今は考えています。

私の幼い頃はぼんちゃんより酷くて、保育園のお昼寝がどうしても嫌で脱走を繰り返し、ついには部屋に鍵が付けられたくらいです。
今なら即検査→ADHDと診断されていたかもしれません。
しかし、実は幼いながらも
なぜ眠りたくないのに眠らなくてはならないのか
他人と隣り合わせで眠るなんて落ち着かないし嫌だ
という気持ちでいっぱいだったんですよね。
そんな私を
「神経質ねぇ」
と母は何度も笑い(悪意はないのだろうけど)、小さいながらも私は自分が恥ずかしい存在だと思い、悲しい気持ちでいっぱいでした。

現在の私は、というと、40年かけてようやく自分らしい生き方を見つけられて、自分を大きく見せたり卑下したりということもなく、フラットに自己表現ができるようになったように思います。
うっかり者なのは相変わらずですし、片付けは苦手だけど、何かを作り上げることは大好きです。

こんな私ですが、ひょっとしたらギフテッド脳の持ち主なのかもしれません。
絶対に体(脳)によくないとわかってはいるけれど、生きること自体刺激が強すぎて、ベンゾジアゼピンとは縁が切れません。(と考えると、これも嗜癖なのかも)

特に際立った才能はないけれど(あるいはあったかもしれないけれど?笑 )、今の自分に満足できているというのは幸せなことなのかもしれません。

そんなわけで、ぼんちゃんには自分が何者であるのか?と思い悩むことなく、自由に、幸せに育ってほしいと願っています。

***

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パイを作りました。
ぼんちゃんの大好きなイギリスのパイです。
私が好きなことは、再現したり、美しいものを見たり、食べたり、集めたり、撮ったり。



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# by icecream07 | 2017-07-25 14:56 | その他 | Comments(4)

それは期待ではない

知人が社会貢献に目覚め(私が出会った時には既に目覚めていたのだけど)、市議となり社会を良くしていきたいという夢があるのだと聞きました。
うちはぼんちゃんが不登校で障害があるので、何か手伝えることはないかと、そんな話をしてくれました。
この数年間手を尽くして、やっと安心できる場所を見つけたばかりの私たち。
正直なところ、学校でのict教育の必要性について、または、テストを別室で受ける権利を、といったような配慮を求める活動とも心が離れており、むしろ問題はそれとはまた別の部分にある(つまり学校が心底楽しくない)のではと思い始めている矢先のことだったので、少し戸惑いました。
それがギフテッドだから、というのは、まだ私にはわかりません。
が、ぼんちゃんの様子を観察すると、その傾向はありそうです。
社会貢献、それも発達障害界隈に何かアクションを起こしたいと彼女が考えているならば、発達障害にプラスしてギフテッドという概念を知っておくのは今後のためにも良いのかもしれないとも思い、チラッとそんな話をしました。
ギフテッドという概念をザッと説明しても、すぐさま理解に至る人は稀です。
「子供の才能に期待をして、その才能が開花しなかった場合、子供がかわいそうじゃないのか」
というような言葉が出ました。
期待。
私がぼんちゃんに期待をしたことって何かあったかな…と、ふと考えてしまいました。
どちらに転がっていくのかわからず、いつも心配はしているけど、好きなことは応援してあげたい。
そんな具合です。
ギフテッドという概念は一般的に「子供に過剰な期待をしている」と勘違いされやすいものなのかもしれませんね。
それを直接私に話してくれたのならまだ良かったのですが、別の知人から彼女がそんな風に言っていたと聞いて(だから、資料を用意して話し合いをしようと)、果たして理解される日はくるのかしら…などと考えてしまいました。
思い切ってギフテッドという言葉を出したのは、とある悲しい出来事と、学校にフィットせず大変な思いをしている高校生のお母さんと話した経緯もあり、全てが”発達障害だから”適応障害を起こしていると括るのにはあまりに雑だと感じたからです(理由が異なる)。
もちろん、そういう場合もあるのですが、診断がついていなくとも周囲からうっすらと
「能力は高いけど、あれはきっと…」
とジャッジされていることに強烈な違和感を覚えたのです。
かといって、個々の能力に過剰な期待をしているわけではありません。
どうしたら子供が安心して生きられるか、いまはただそれだけを考えています。
才能が開花したならば、それは付属のようなもので。

そんなわけで、あーちゃんママさんやカクタス通信さんの訳して下さったものを資料としてお話してみようかなと思います。

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# by icecream07 | 2017-07-24 00:56 | ギフテッド/2E | Comments(2)

洞察力

フリースクールでの面談後、ソーシャルワーカーさんとスクールカウンセラーさんが小学校の先生方にぼんちゃんの様子をお話して下さいました。

校長先生
教頭
担任
養護教諭
通級指導の先生

たくさんの先生方がお話を聞いてくださったようです。
というのも、ぼんちゃんの小学校では今のフリースクールに通っているのはぼんちゃんが初、そして、間にソーシャルワーカーさんが入るのも初!とのことで。

ソーシャルワーカーさんは30代前半の男性です。
彼はぼんちゃんの好きなアーティストを学生時代に好きだったようで、ぼんちゃんがそのジャンルの音楽にとても詳しいので感心(というか尊敬というか)してくれており、「子供だからって舐めんなよ」というようなことを丁寧に小学校の先生にお話してくれたようです。

ぼんちゃんは10歳ですが、以前も書いたように人の内面を読み取る力があり、それに対してものすごく正直です。
たとえば、今年赴任してきた養護教諭。
一見気さくで優しそうなんですが、ぼんちゃんは
「あの人、(善人の)仮面がズレちゃってて、中身が丸見えで苦手」
と、ソーシャルワーカーさんに話していたようです。
確かに、実はプライドが高そうで、怒鳴りはしませんが自分の意見に賛同しないとカッとなるところがあり、私も内心面倒だなぁと思っていました。。

そして…なんとソーシャルワーカーさん、それをそのまま先生方にお伝えしたようで。
「ぼん君はまだ子供ですけど、大人と同じようによく見ているし、アスペルガーという診断はおりていますが、教科書通りのそれではないので、ぼん君自身をみてあげて下さい」
とも。

なぜかわからないのですが、4年生の時の担任に対するぼんちゃんの非難も学校の先生方は”私の意見”だと思っていたようなのですよね。
「お母さんがそう言ってるだけだろう」
と。
ですので、ソーシャルワーカーさんは思い切って”ぼんちゃんは本質を見抜いていますよ”とお伝え下さったのでしょう。

これから養護教諭に会いづらくなった私ですが、そうでもしないと伝わらない事実だから仕方ないですよね。
(でも。どうしよう😂)

子供騙しのような手はぼんちゃんには通じません。
その代わり、人間として尊敬できる先生に出会った時は急激に良い方向へと突き進んでいきます。
O先生然り。
今ぼんちゃんに会わせたい古代ギリシャ・ローマ時代の専門の先生がいます。
もう少ししたら、その先生の講義も申し込んでみようと思います。



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# by icecream07 | 2017-07-21 14:15 | 登校-不登校 | Comments(2)

今日はフリースクールでの面談がありました。
O先生
私と夫
ソーシャルワーカーさん
スクールカウンセラーさん
皆でぼんちゃんの様子を共有し、それをまたソーシャルワーカーさんとスクールカウンセラーさんが学校へお話して下さるとのことでした。

まず、O先生から。
*ぼんちゃんがギターを習いたいということで、ミニギターを購入しました(!)
*最初は不安で自分を大きく見せようとしていたけれど、今はフラットになり、優しさも見えるようになりました

ソーシャルワーカーさんから。
*「学校に魅力が感じられないのは、苦手な先生が隣のクラスにまだいること」とのこと
*子供と話しているような気がしません、と

私たちからの不安
*運動が嫌いで食べることが好きなので太り過ぎが心配です(切実)
*勉強をやりたがらないので、将来が不安です

O先生はこう仰いました。
「本人が必要だと気づかなきゃ勉強はやらないし、他にやりたいことがあるならそれでいいんじゃないですか?まだ小学生だし、やりたいことが何なのかもわからない時に無理やりやらせる必要はないでしょ。うちに来てる子は中学まで何にも勉強やらなかった子達が通信制の高校に入った途端勉強しだすから面白いよ、ホント。ま、お母さんが不安なのはわかるけど」

これは、その時を待て、ということかしら。

今までぼんちゃんに厳しかった夫も、
「今ぼんちゃんがギターをやりたい、挑戦したいと言ってるんだから、まずはそれでいいと思うよ。彼にとって初めての挑戦だし、初めて尊敬できる大人(O先生)に出会えたんだから」
と、今日の面談後意見が変わってました。
たぶん、夫はO先生の言葉に安心したんでしょうね。
私はせっかちなので、ぼんちゃんを信じて待つことが必要なのかもしれません…

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ところで、三連休には東京へ行ってきました。
夜はラクレットチーズを楽しめる店に行きたいというぼんちゃん。
しかし、良さげなお店はお休みで、あとはバーくらいしか私にはわからず…
さすがに小学生とバーは行けないので、飲茶屋さんに変更しました。
飲茶屋さんでぼんちゃんは大好きな小籠包を注文。
食べ方を伝授してくれました(苦笑)

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そして、5月にオープンしたばかりのモンストのお店へ。
ぼんちゃんは子供にしては情報通なので面白いです。

そうそう。
スパイラルビルの中の素敵なお茶屋さん、櫻井焙茶研究所にも行ってきました。
ぼんちゃんはえらく気に入って、
「ここは尊敬すべきお店だね。あの人たち(スタッフの方々)の心が素敵。」
と、翌日も行きたいと言っていました。
「今日もあそこに行こ!お茶のコースを頼みたい!」と。
なんだか愉快…
美しいものや、スタッフの皆さんの美しい所作に惚れ込んでしまったんでしょうね。


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# by icecream07 | 2017-07-19 23:31 | おもしろエピソード | Comments(2)