多岐にわたるADDの問題

ADHDの脳の実行機能についてまとめられた本を読みました。
筆者の定義するADHD(原書ではADD=Attention defect disorder 以下ADHDと記します)とは、”下記の6つの認知機能が心の管理システムとして慢性に機能しない場合”とのことです。

1)整理して、優先順位を決め、取りかかる機能
2)焦点を定め、注意を持続し、注意を移動する機能
3)覚醒レベルを制御し、努力の維持、処理速度を決める機能
4)欲求不満を管理し、感情調整をする機能
5)ワーキングメモリーを用いて想起する機能
6)行為のモニタリングと自己制御する機能

筆者はADHDを実行機能障害として紐解いているわけですが、それがぼんちゃんの(アスペルガーとはまた別の)一部の問題と合致する部分が多く、非常に納得がいきました。

ADHDというと多動不注意などのわかりやすい行動上の問題に目が行きがちなのですが、より複雑で、ぼんちゃんの場合は不注意をベースとした内面的な問題の方がはるかにそれを上回るような気がします。
たとえば、

・作業に取りかかる意欲
・読字や算数の学習における困難(ワーキングメモリーの機能と関連している可能性が高い)
・文章表現力の障害(記述システムは、読みよりもワーキングメモリーにずっと大きな負担を及ぼしかねない)
・覚醒レベルの維持(コツコツ作業が苦手。直ちに報酬がないと覚醒状態を維持できない=寝る)

などは、まさにぼんちゃんそのもの。
ほかにも盛りだくさんですが。
筆者はADHDの子供が学習障害を併発する割合は通常と比較し30%程度高いと記しています。

また、その他”脳の覚醒/動機づけシステムの混乱が関係する障害”として、

1)抑うつ症と気分変調性障害
2)不安障害
3)外傷後ストレス障害
4)双極性障害

があげられていましたが、特に2)の不安障害で取り上げられていた分離不安は入院してもなお顕在です。
帰宅したら、一人ではお風呂も入れませんし。
これに対しては認知行動療法が有効なのではとも思いますが、素人考えでしょうか。
もうそろそろ一人でトイレやお風呂に行って欲しいです…

なお、ぼんちゃんが計3回受けたwiscにおいてのワーキングメモリーはそれぞれ高くなったり低くなったりしているので何とも言えませんが、それも覚醒レベルと関係したりしてたりして…?などと思いました。

私にとってはアスペルガーよりもこのADHDの症状の方が重く感じるので、たびたびの愚痴となるのだと思います。
アスペルガーの問題ももちろん全くないわけではないのですが…

※この本はとてもわかりやすかったのですが、最終的には”(慢性的な実行機能障害なので)薬物療法が有効、薬を使わないほうがリスクが高い”というようなことが書かれています。念のため。







[PR]
by icecream07 | 2016-10-03 21:43 | ADHD | Comments(0)